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石屋の出来事

墓屋として身の引き締まるお話

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こんにちは。店長の佐藤です。
私たち墓屋は、どうしても人の死に携わることが多く、一般的な物を売る商売よりも一人一人のお客様と真摯に向き合います。今回はそんなエピソ-ドの一つをご紹介します。

お墓が完成した時のお客様へのお願い

当たり前のことですが、お墓には亡くなった方のお骨を納めます。すでにお骨がある方はもちろん、最近よく承る生前墓でも、将来お骨を納めてお参りするという機能は同じです。「次は私が入るから」「俺もすぐ入るから」と冗談半分で皆さんよくおっしゃいます。そこで施主様にお願いして約束するのは「旦那様の(奥様の)ご納骨の時にお手伝いするのは嫌なので、私が定年退職するまでは元気で長生きしてください」というものです。お互い無駄口叩きあっているような感じですが、私は結構真剣にお願いしています。

皆さんホントに父や母のようです

おそらく私たちのお客様に多い年代と私の年齢のためだと思いますが、本当の子供みたいに可愛がって頂くことが多く、とても有り難いことです。そんなお客様の遺影に手を合わせなくてはならないのはとても悲しいことですが、なかには約束を守ってくれない方もいます。

約束したのに守ってくれませんでした

約束を守ってくれなかったのは2年前にお墓を承った方です。好奇心旺盛で落ち着きがなく子供みたいな方でした。デザインの打ち合わせの時もそっちこっちチョロチョロしてじっとしていません。「〇〇さま!ちょっとおとなしく話聞いてくださいよ!」と困っていたことを今でも思い出します。ガンでした。

「俺はいい墓に入れて幸せだ」

以前このブログでもご紹介しましたが、この方の入るお墓は、今年の「全優石お墓デザインコンテスト」に入賞しました。病床にあった為、直接はお伝え出来ませんでしたが、このお知らせを聞いて「俺はいい墓に入れて幸せだ」と言ってくださったそうです。全優石からの正式な発表は間に合いませんでしたが、内定の段階でお知らせ出来て良かったと思います。

<まとめ>

人が亡くなることは悲しいことです。でも「幸せだ」と言って頂いたことはせめてもの救いであると同時に、墓屋として身が引き締まります。約束は守ってもらえませんでしたが、許してあげようと思います。

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