HOME

お墓

お墓の横にある「墓誌」って?何のために建てられているの?

Pocket

お墓には色々なデザインや形がありますが、お墓参りの際に墓石の横に飾られている板状の石を見かけたことはありませんか?
この黒板のような形状の石は「墓誌(ぼし)」と言いますが、設置していないお墓もあるので、建立する際に必要かどうか迷う方もいらっしゃいます。
そこで今回は、たまに見かけるけどよく知らない「墓誌(ぼし)」とは何なのか、詳しくご紹介したいと思います。

墓誌(ぼし)ってどういうもの?

墓誌(ぼし)は墓標(ぼひょう)とも呼ばれ、お墓の横にある文字が彫刻されている石板のこと。
この墓誌には、お墓に眠っているご先祖様や故人の戒名や、俗名、命日、年齢などを記載するために使われています。
特に、代々長い歴史を持つ家系のお墓に設置されていることが多く、墓誌を確認すればどのような方がお墓に入っているのかを知ることができるのです。

墓誌にも和型と洋型がある

お墓は和型と洋型など形状に違いがあるように、墓誌もデザインは様々です。
一般的には横長の長方形をしている墓誌が多いですが、中には角を丸く削ってあるものや、墓誌そのものが楕円のような形状になっているタイプも。
だいたい片面に10名ほどの内容を彫刻でき、ご先祖様など一族のこれまでの歴史を伝える役割を果たしているのです。

墓誌は必ず必要というわけではない

墓誌はお墓を建立する際に、絶対一緒に用意する必要はありません。
特に都心部など土地が少ないエリアでは、お墓の区画が狭く墓誌を設置するスペースがとれないケースもあるのです。
そのため、墓誌の設置が難しい場合は、戒名彫刻を墓石の裏側や側面に行うことがあります。
しかし、建立されてから埋葬する方々が増えていけば、そのうち墓石に直接戒名を刻むスペースがなくなってしまうことも。
墓誌はお墓を建てたあとも改めて建立できるので、墓石に彫刻するスペースがなくなったら、小型の墓誌を建てるのも良いでしょう。

墓誌の価格は?

墓誌の価格は、石の種類や大きさなどで違いがあります。
中国産の安価な石材であれば10数万円程度から、国産であれば50万円ほどの価格になることも。
そのため、まずは石材店に予算や希望のイメージなどを伝え、見積もりをとってもらいましょう。
墓誌を建立する際は、これまでお世話になってきたご先祖様の名前を刻む大切なものなので、お墓の雰囲気に合っている石材を選びたいですね。

<まとめ>

墓誌はこれまでお墓に埋葬されてきたご先祖様の歴史がわかる、重要な付属品の一つです。
これまでの長方形だけでなく、最近ではお墓の外柵の一部を墓誌にするタイプも人気ですので、きっとお墓のイメージに合った墓誌が見つかるでしょう。

ピックアップ記事

  1. “墓じまい”が急増!遺骨はどこにいく?
  2. 石材選びは慎重に

関連記事

  1. お墓

    お墓のデザインに流行りはあるの?

    日本のお墓の歴史は弥生時代から。当然その形も変わってきています。今はど…

  2. お墓

    お墓を建てる際に耳にする墓相。参考にした方が良いの?

    お墓を建てるにあたって「墓相(ぼそう)」という言葉を耳にしたことが…

  3. お墓

    自然石でお墓を建てたい!どう進めるの?

    お墓と言えば長方形に石を切り出した和型や洋型が一般的ですが、中には…

  4. お墓

    これから増加?お墓に親戚のお骨を納めることはできる?

    最近少子高齢化によって、自分の子供がいない方や家族墓を持たない…

  5. お墓

    墓石だけではない!外柵で人気なデザインを知りたい!

    お墓は和型や洋型などの私たちがイメージする石塔部分と、それを囲…

  6. お墓

    墓誌に続柄は入れるべき?入れた場合のメリットとは

    墓誌はお墓に埋葬されているご先祖様の戒名や俗名、命日などを彫刻した…

最近の記事

アーカイブ

  1. スタッフ日記

    読めても書けない?鹽竈神社の見どころ
  2. お墓

    灯篭ってどういうもの?お墓にあるのはどうして?
  3. おおさきさくら花陵

    石の種類について|おおさきさくら花陵
  4. お墓

    お墓で見かける「有縁無縁供養塔」一体なんのためにあるの?
  5. お知らせ

    108個あると言われる煩悩。どんな内容なの?
HOME
PAGE TOP