HOME

お墓

似ている形が多い和型墓石。サイズの規格ってあるの?

Pocket

私たち日本人におなじみのお墓と言えば、縦に長い長方形の和型墓石です。
一見似たように見える和型墓石ですが、実はいくつかの種類がありそれぞれデザインの特徴にも違いがあるのです。
今回は形が似ている和型墓石の種類やサイズの規格、また霊園での高さ制限についてご説明します。

和型墓石の種類

和型墓石と言っても、その種類はさらに細かく分類されています。
構造は一番上から竿石、上台石、中台石、一番下の下台石(芝台)の四段が一般的。
見た目の印象はよく似ていますが、実は細部のデザインに違いがあり大まかに3つのパターンに分類されています。

・基本型(標準型)

オーソドックスでシンプルな形の和型墓石です。
スリンなどの飾り石がなく、全体的にコンパクトですっきりとした印象のお墓です。

・スリン型

スリンはもともと蓮華台のデザインを簡略化したもので、地域によっては「座布団」と呼ばれています。
蓮華台は少し派手だと思った方にもおすすめで、落ち着いた高級感のあるお墓に仕上がります。

・蓮華型

仏像でもよく見かける蓮華を彫刻した蓮華型も、古くから定番デザインとして使われている和型墓石です。
蓮華の大きな花弁の上に竿石が置かれており、見栄えが良くゴージャスな印象のデザインです。

和型墓石のサイズ規格について

お墓のサイズはほとんど同じように見えますが、実は竿石の幅によってそれぞれサイズが決められています。
ちなみにセンチ表記ではなく寸法で計算をしているため、竿石の幅が小さいものから8号~12号までのものが一般的。
8号は竿石の幅が24㎝角、9号は約27㎝角と、一回りずつ大きくなっていき高さもあります。
もちろん号数が大きいものほどたくさんの石材を使用するため、料金が高くなっていきます。

霊園にお墓の高さは制限がある?

お墓は竿石のサイズ規格があるとご紹介しましたが、建てる際に注意したいのが高さ制限です。
特に霊園ではお墓の高さを制限しているところも多いため、自分が大きく高いお墓を建てたいと思っていても制限に引っかかってしまう可能性があります。
さらに横幅も制限されている墓地もあるので、必ずお墓のデザインを選ぶ前にその墓地のサイズ制限を調べておきましょう。

<まとめ>

和型墓石は一見見た目が同じにも見えますが、実はスリンや蓮華台がついているものと、そうでない標準型などデザインに微妙な違いがあります。
また、竿石のサイズを変えることで同じ和型墓石でも印象が違ってくるので、いろいろな規格を実際に見てみることをおすすめいたします。
ただし、霊園ではお墓の高さなどのサイズ制限を設けている場所が多いです。
これからお墓を購入する予定の方は前もって墓地の高さ制限を調べておき、その範囲内でのお墓のデザインを検討していきましょう。

ピックアップ記事

  1. “墓じまい”が急増!遺骨はどこにいく?
  2. 石材選びは慎重に

関連記事

  1. お墓

    地震で墓誌だけ倒れてしまった!新しく同じ石で作れる?

    お墓は耐震構造を施していても、周りの付属品が破損してしまう可能性が…

  2. お墓

    お墓はいつ建てるのが正しいの?

    お墓は家と同じく、一生に一度のとても大きな買い物です。そのため…

  3. お墓

    お彼岸は修業期間!?六波羅蜜(ろくはらみつ)のススメ

    春分と秋分の日は、一日の昼と夜の長さがほとんど同じ日のことです。ま…

  4. お墓

    知っておきたい!お墓に蓮華台を設置する理由

    お墓はいくつかのパーツで構成されていますが、その中に蓮華台とい…

  5. お墓

    お墓の掃除はどうすればいい?大まかな手順とポイント

    お彼岸やお盆などのお墓参りの際は、ご先祖様へ手を合わせるだけでなくお墓…

  6. お墓

    浄土真宗ってどんな宗教?お墓には特徴がある?

    お墓の形状やお参りの作法は、宗派によって違いがあり、その宗派に…

最近の記事

アーカイブ

  1. 石のコト

    墓石材で人気大島石!ランクごとの違いとは?
  2. お墓

    お墓に砂利は敷いた方が良い?
  3. ならわし

    戒名はどうして付けるの?その理由と費用について
  4. 石のコト

    白系のお墓なら稲田石!その歴史と人気の理由について
  5. お墓

    お墓が出来上がるまで 【その2外柵工事編】
HOME
PAGE TOP